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【FIFAW杯】カタール大会の出場国枠は「32」!2026年大会はアジア枠拡大で大陸別予選新方式はどうなる?

この記事は、次のような人にオススメですよ。

  • サッカーが好きな人
  • FIFAW杯(ワールドカップ)を楽しみにしている人
  • W杯出場チームの大陸別枠の数に不満がある人
  • ファンタジーや妄想が好きな人

2019年5月22日のFIFAの発表によると、2022年のW杯カタール大会の出場チームを現在と同じ32チームとすることが決定しました。

W杯2026年大会からは出場チームが48チームに増えることがすでに決まっていて、FIFAはカタール大会から出場チームを増やせないか検討していたそうです。

当記事には、以下のことが書かれています。最後まで楽しんでもらえたらうれしいです。

かぷっちょ
かぷっちょ
W杯出場チーム数の変遷の歴史も書かれていますよ~
  • W杯カタール大会で出場チームを32とすることに対するネットの反応
  • W杯2026年大会で出場チームが48に増加することに対するネットの反応
  • 大陸別出場枠増加に伴う大陸別予選新方式を予想してみた

カタール大会の出場チームは32!チーム数の変遷とネットの反応

W杯カタール大会では私たちの世代が慣れ親しんできた、32チームでW杯をかけて競い合う方式が引き続き採用されますよ。

しかし、W杯出場チーム数が32になったのは1998年のフランス大会からであり、また2026年には48チームに増加するので、32チームがW杯に出場していた期間は28年、7大会と意外に短かったことになります。

出場チーム数の変遷

それでははじめに、W杯出場チームの数がどのように変化していったのか見ていきましょう。

  • 1930年:13チーム
  • 1934年:16チーム
  • 1938年:15チーム
  • 1950年:13チーム
  • 1954年~1978年:16チーム
  • 1982年~1994年:24チーム
  • 1998年~2022年:32チーム
  • 2026年~:48チーム

このように、割と短い周期で変動していることが分かりますね。

かぷっちょ
かぷっちょ
余談ですが、日本のW杯初出場は本大会への出場チームが増えたことにともなって、アジアから出場できるチームが増えた恩恵だという意見もちらほらありますね。確かにアジアから出場できるチームが「2」のままだったら「ジョホールバルの歓喜」もなかったかもしれないですしね 

W杯カタール大会の出場チーム数に関するネットの反応

次に、FIFAの決定に対するネットの反応を紹介します。


こちらの方はニュージーランドの人なので少し複雑な心境でしょうが、FIFAの決定を支持しています。

現在のオセアニアの出場枠は0.5であり、大陸別予選に加えてプレーオフにも勝たなければW杯に出場できませんが、出場チームが48チームに増えればオセアニアは1チーム必ず出場できるようになるので、オセアニア最強のニュージーランドは出場がほぼ確定します。


こちらの団体は、スタジアム建設等に従事する労働者の人権を擁護する観点からFIFAの決定を歓迎しています。

かぷっちょ
かぷっちょ
出場チームが増えるという事は、全体の試合数も増えるという事なので、スタジアムを改修したり新設したりしなければならないですからね。2026年のW杯が3か国共同開催になったのも、開催国の負担増を考慮に入れた結果なのかもしれないですね。

2026年大会から出場チームが48に増加!

とはいえ、W杯2026年大会から出場チームが48に増加することは決定済みなので、カタール大会が現在の出場国32チームで行われる最後のW杯になります。

大陸別出場チーム数の変化

そして出場チームが48チームへ変更となった場合、大陸別の出場チームの数は以下のように変化します。

大陸 32チーム(変更前) 48チーム(変更後)
欧州 13 16
南米 4.5 6
アフリカ 5 9
北中米カリブ 3.5 6
アジア 4.5(+開催国) 8
オセアニア 0.5 1
プレーオフ 2 2

それでは、W杯出場チームが48に増加することに対してネットはどう反応しているのでしょうか。

かぷっちょ
かぷっちょ
W杯出場チームが増えると、先ほどのスタジアムの問題に加えて、上のような試合が多くなる懸念もあるわけか・・・確かに世界との実力差が未知数のチームもいくつか混ざりそうだし、グループリーグの質が下がって視聴者が離れるようなことになったら大変だ!




大陸別予選の新方式を考えてみた


大陸別枠増加の影響は、

  • W杯のグループリーグを中心に一方的な内容・結果の試合が増える
  • W杯に簡単に出場できるようになり、大会の権威が低下する
  • W杯出場の難易度が下がることで、大陸別予選の緊張感が薄れて質が低下する

という形で現れることが懸念されていますね。

ここからは、上の3つの懸念を和らげるような大陸別予選の新方式を考えてみたいと思います。そのためには、大陸別予選は以下の条件を満たす必要があると考えました。

目的:W杯に出場するチームの数を増やしつつ、それぞれのチームの質の高さを保つこと

手段:W杯大陸別予選に他の大陸別予選を突破した国も出場する

  • これにより、各大陸別予選のレベルの高さを維持する
  • 各大陸に所属するチームが別の大陸に所属するチームと対戦する機会を増やし、サッカーの全世界への浸透を促進する

結果:W杯に出場するチームは異なる大陸に所属する複数のチームと対戦することになり、質の高いチームとなる。このことにより大会の権威も保たれる。

  • W杯の結果が次回のW杯の大陸別予選の難易度に直接反映されるため、W杯の緊張感がグループステージから高くなる
  • 大陸別予選の結果によってW杯出場チームに占める各大陸所属チームの数が大きく変動するため、大陸別予選は緊張感が高くなりW杯本大会は毎回新鮮な顔ぶれとなる可能性がある。
  • 異なるサッカースタイルへの全世界での理解が深まり、サッカーの競技レベルが世界的に上昇する

上の表の項目を意識しながら、大陸別予選の新方式を考えてみました。

かぷっちょ
かぷっちょ
もちろん実現性は限りなくゼロに近いのでただの妄想ですが笑 

ここから下に書かれていることは、事実に基づいてはいますが架空のお話です。読者の皆様はファンタジー小説を読むような気分で読んでいただけるとうれしいです。

私が予想(妄想)した大陸別予選の新方式の実施方法は以下のようになります。

  1. 前回大会(2022年大会がまだなので、2018年本大会の結果を基にする)で、各大陸毎にグループステージで獲得した勝ち点を合計する
  2. 各大陸別に平均値を出して数字が小さい順に並べる
  3. 数字が小さい大陸から大陸別予選を開始
  4. 予選を突破したチームは次の大陸別予選に参戦する
  5. 手順④を繰り返し、最大数字の大陸の大陸別予選を突破した48チームがW杯に出場する

ここからは2018年大会の結果をもとに、より具体的に説明していきたいと思います。

FIFAW杯2018のグループステージにおける各大陸毎の勝ち点は?

大陸別予選「仮想」新方式を行う準備第1段階として、2018年のW杯に出場した各チームがグループステージで獲得した勝ち点をおさらいしておきましょう。

欧州
ロシア 6 デンマーク 5 セルビア 3
スペイン 5 クロアチア 9 スウェーデン 6
ポルトガル 5 アイスランド 1 ドイツ 3
フランス 7 スイス 5 ベルギー 9
イングランド 6 ポーランド 3
南米
ウルグアイ 9 ブラジル 7 ペルー 3
コロンビア 6 アルゼンチン 4

 

アフリカ
エジプト 0 チュニジア 3 モロッコ 1
セネガル 4 ナイジェリア 3

 

北中米・カリブ海地域
コスタリカ 1 パナマ 0 メキシコ 6

 

アジア
サウジアラビア 3 韓国 3 イラン 4
日本 4 オーストラリア 1

 

オセアニア 出場チームなし

各大陸毎の平均値を出してみた

各大陸毎の勝ち点の合計・平均値は以下のようになりました。数字の小さい大陸から「仮想・大陸別予選」がはじまります。

大陸 合計 平均
欧州 73 5.21
南米 29 5.8
アフリカ 11 2.2
北中米・カリブ海地域 7 2.33
アジア 15 3.0
オセアニア 出場なし 出場なし

上の表により、仮想・大陸別予選は「オセアニア→アフリカ→北中米・カリブ海地域→アジア→欧州→南米」の順で行われることになります。

次は実際にシミュレーションを行ってみます。

仮想・FIFAW杯2026「大陸別予選」シミュレーション

この「仮想・FIFAW杯2026 大陸別予選 シミュレーション」は、上記の通りオセアニアからはじまります。なお、この「仮想・FIFAW杯2026 大陸別予選 シミュレーション」ではプレーオフは廃止として、元来プレーオフで決まっていた2枠分は大陸別予選のうち、最初に行われる地域の通過チーム数に加えます。

仮想・大陸別予選 オセアニア地域

参加チーム数:11

予選通過チーム数:3(プレーオフによる出場枠2を含む)

予選形式

  • 1次予選:11チームのうちFIFAランキング下位4チームで1回戦総当たりのリーグ戦を行い、最上位の1チームが最終予選に進みます。
  • 最終予選:8チームでトーナメント戦を行います。3位決定戦も行われ、勝者3チームにW杯出場権が暫定的に与えられます。

「仮想・大陸別予選」では、「暫定的に」という言葉が肝になります。

どういうことかというと、「仮想・大陸別予選 オセアニア地域」を突破した3チームは次の「仮想・大陸別予選 アフリカ地域」に進出しますが、ここではオセアニアのチームとアフリカのチームは完全に平等な扱いを受けます。

つまり、ここで予選敗退してしまうとオセアニアのチームであってもW杯に出場できなくなります。その代わりとして「仮想・大陸別予選 アフリカ地域」の予選通過チーム数は「9+3」で12チームとなります。

仮想・大陸別予選 アフリカ地域

参加チーム数:56(アフリカ地域53チームと、オセアニア地域予選を突破した3チーム)

予選通過チーム数:12

予選形式:56チームをFIFAランキングに従って7つのカテゴリーに分けて、各カテゴリーから1チームずつ選んで1組7チームからなる8つの組を作ります。

1回戦総当たりのリーグ戦を行い、各組1位のチームと2位のチームのうち成績上位4チームにW杯出場権が暫定的に与えられます。

「仮想・大陸別予選 アフリカ地域」を突破した12チームは、次に「仮想・大陸別予選 北中米・カリブ海地域」に舞台を移して戦うことになります。

仮想・大陸別予選 北中米・カリブ海地域

参加チーム数:47(北中米・カリブ海地域35チームと、アフリカ地域予選を突破した12チーム)

予選通過チーム数:18

予選形式:47チームをFIFAランキングに従って8つのカテゴリーに分けた後、各カテゴリーから1チームずつ選んで1組8チームからなる5つの組と、7チームからなる1つの組を作ります。

1回戦総当たりのリーグ戦を行い、各組上位3チームに暫定的なW杯出場権が与えられます。

注意:W杯2026の開催国であるアメリカ・メキシコ・カナダの出場権が自動的に与えられるかどうかは不明なため、考慮に入れていません。

「仮想・大陸別予選 北中米・カリブ海地域」を突破した18チームは、次の「仮想・大陸別予選 アジア地域」に参加します。

仮想・大陸別予選 アジア地域

参加チーム数:64(アジア地域46チームと、北中米・カリブ海地域予選を突破した18チーム)

予選通過チーム数:26

予選形式:64チームをFIFAランキングに従って上位32チームと下位32チームに分けます。

1次予選:上位チーム対下位チームの対戦になるように組み分けを行い、勝者が最終予選に進みます。

最終予選:32チームをFIFAランキングに従って4つのカテゴリーに分けて、各カテゴリーから1チームずつ選んで1組4チームからなる8つの組を作ります。

1回戦総当たりのリーグ戦を行い、各組の3位までのチームと4位のチームのうち成績上位2チームに暫定的にW杯出場権が与えられます。

「仮想・大陸別予選 アジア地域」を突破した26チームは、「仮想・大陸別予選 ヨーロッパ地域」に臨むことになります。

仮想・大陸別予選 ヨーロッパ地域

参加チーム数:81(ヨーロッパ地域55チームと、アジア地域予選を突破した26チーム)

予選通過チーム数:42

予選形式:81チームをFIFAランキングに従って上位40チームと下位41チームに分けます。

1次予選:上位チーム対下位チームの対戦になるように組み分けを行い、勝者が南米地域の予選に参加し、敗者は最終予選に挑みます。

最終予選:1次予選敗者の41チームをFIFAランキングに従って5つのカテゴリーに分けて1組5チームからなる7つの組と、6チームからなる1つの組を作ります。

1回戦総当たりのリーグ戦を行い、各組1位のチームが決勝トーナメントに進出します。トーナメント戦で決勝戦まで勝ち進むと南米地域の予選に参加することができます。

「仮想・大陸別予選 ヨーロッパ地域」を突破した42チームは、W杯出場権をかけて「仮想・大陸別予選 南米地域」で最後の戦いを行います。

仮想・大陸別予選 南米地域

参加チーム数:52(南米地域10チームと、ヨーロッパ地域予選を突破した42チーム)

予選通過チーム数:48

予選形式:52チームをFIFAランキングに従って上位26チームと下位26チームに分けます。

1次予選:上位チーム対下位チームの対戦を行います。勝者26チームはW杯出場が決定し、敗者26チームは2次予選に進みます。

敗者26チームをFIFAランキングに従って上位13チームと下位13チームに分けます。

2次予選:上位チーム対下位チームの対戦を行います。勝者13チームはW杯出場が決定し、敗者13チームは最終予選に臨みます。

敗者13チームをFIFAランキングに応じて5つのカテゴリーに分けて1組5チームからなる1つの組と、4チームからなる2つの組を作ります。

最終予選:1回戦総当たりのリーグ戦を行い、各組上位3チームにW杯出場権が与えられて、W杯に出場する48チームが決定します。

まとめ

この記事の内容は、まとめると以下のようなものです。

  • W杯カタール大会に出場できるチーム数は、ロシア大会と同じで32チーム
  • FIFAのこの決定に対するSNSの反応は、おおむね好意的
  • W杯に出場できるチームの数は、12年~24年と短い周期で変動してきた
  • W杯2026年大会からは、出場できるチーム数が48チームに増加する
  • これに対するSNSの反応は、主にアジアのチームが一方的な内容で敗北する、という試合が増加するのではないかという心配の声がみられた
  • W杯出場チームの数を増やしつつ質も保てるように、大陸別予選の新方式を考えてみた

W杯2026年大会からは出場チーム数が48チームに増加します。懸念されているような、W杯の大会の質の低下が起きるのか、注視していきたいですね。